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「食品成分表」って知ってますか? 1

昨年、「日本食品標準成分表」が5年ぶりに全面改訂になりました。そこには、新たに食卓に上がるようになった食品の追加や、調理済み流通食品が収載されるなど、近年の日本の食文化が大きく反映されています。私たちの健康管理に欠かせない食品成分表について、考えていきましょう。

 

中食が増える傾向に

新型コロナウイルスの感染拡大は、政府による緊急事態宣言の発令や、まん延防止等重点措置の適用、あるいは、感染拡大防止のための3密の回避、手指の消毒やマスクの着用など、私たちの生活に大きな影響を与えています。

こうした状況は、私たちの食生活にも変化をもたらしています。例えば、この1年は、外食産業が縮小する一方で、デリバリーやテークアウトと呼ばれる中食の利用が増える傾向にありました。また、おうち時間が増えたことで、自宅で料理を作る人が多くなったことも、その一つだと言えるでしょう。

食事をデリバリーしたり、テークアウトしたりする際のことを思い出してみて下さい。

何となく自分が好きな物ばかり選んでしまっていませんか?外出の自粛やテレワークによるストレスや運動不足、栄養バランスの偏った食事が続くと、健康に良くありません。ある調査では、「コロナ太りした」と思う人が6割を越えているという結果となっています。中には、「自分は肉だけでなく、魚や野菜もきちんと取っているから大丈夫」と思っている人もいるでしょう。ですが、その選択は、本当にバランスが取れている食事でしょうか。そんな時に役立つのが、どのような栄養素が含まれているかを示している「食品成分表」なのです。

 

日本の食文化を反映

一般にはあまり知られていませんが、「食品成分表」は、私たちの食生活の基盤となるものです。学校給食あるいは食事療法が必要な人の病院食の献立は、管理栄養士や栄養士が、必ずこの食品成分表に基づいて作成します。ですから、栄養・調理系の大学や短大、専門学校などの教科書としても使われています。

食品成分表には、日本人が日常的に食べている食品の成分が示されています。今回の改訂で、収載されている食品は2478品目となりました。食生活や社会環境の変化によって食卓に上がるようになったキヌアやえごま、ジビエ肉などが追加。また従来から収載されていた食品でも、濃縮タイプの野菜ジュース、減塩タイプの米味噌などが追加・改訂されました。

加えて「調理加工食品類」という分類が、「調理済み流通食品類」と名称が改められたことは、チルド食品の増加やスーパーでの惣菜コーナーの拡張などとも関係しているでょう。そういった意味からも、栄養学的にだけではなく、日本の食文化が反映されている貴重な資料であるといえるかもしれません。