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香りで心身をリフレッシュ 1

ハンドクリームや香水で身につけたり、アロマオイルを部屋に置いたり、「香り」は身近な存在です。リラックスや安眠、集聴力を高める効果が期待できるものもあります。香りが与える良い効果や、手軽に生活に取り入れる方法について学んでいきましょう。

 

二つのルートで脳に伝わる

ホテルや百貨店に入った瞬間、上品な香りを感じ、優雅な気持ちになったことはありませんか?香料は、アロマや香水、ルームフレグランスや柔軟剤などに含まれ、私たちの生活を華やかにしてくれます。

人間が良い香りや異臭を感じるとき、細胞の”においセンサー”が働いています。鼻にある約400個の受容体が、におい分子をキャッチし、二つのルートで脳に伝えます。

一つ目は大脳新皮質に情報が運ばれていくルート。二つ目は記憶や喜怒哀楽などを管理する大脳辺縁系にダイレクトに伝わるルートです。

「特定のにおいから過去の記憶や感情が瞬間的によみがえること」をプルースト効果といいます。これは、二つ目のルートで、素早く脳が情報処理をするために起こると考えられます。

最近では、プルースト効果認知症との関係が注目されています。においをきっかけに記憶の引き出しが開くことは、脳への刺激になります。そのため、認知症の進行を遅らせることが期待されています。患者に負担が少ない方法として、老人ホームや介護の現場で利用されています。ちなみに、嫌な臭いよりも良い匂いの方が印象に残りやすく、楽しかった記憶を呼び起こしてくれるのも特徴です。

 

日中と夕方で使い分け

香りに関する研究は、まだまだ発展途上です。効果が科学的にきちんと証明されているものは、多くありません。ここでは、効果が明らかな、「ローズマリー」と「ラベンダー」の香りについて紹介します。

まず、ローズマリーの香りには、「1.8ーシネオール」というにおい分子が含まれており、頭をしゃきっとさせてくれます。交感神経を優位にすることで集中力を上げたり、短期記憶力を高めたりといった効果が期待できます。

一方、ラベンダーの香りに含まれる「リナロール」というにおい分子には、リラックス効果があります。副交感神経を優位にし、活発に動いていた脳を沈静化させてくれるのです。夜勤後の医療スタッフがラベンダーの香りを30分間吸ったところ、ストレスが軽減したという実験効果も報告されています。

集中力を発揮したい日中にはローズマリー、夕方以降はラベンダーでリラックスするという使い方も出来るでしょう。