72歳でブログはじめました!!

72歳のおばあちゃん!ブログ挑戦中!!

発酵パンは、どこから始まったの?

発酵パンは、どのようにしてできたのでしょうか。世界のパンは、発酵型と非発酵型の二つの系統に分かれます。食べ物を意味するパンという言葉は、スペイン語はパン(PAN)、ドイツ語はブロート(BROT)、フランス語はパン(PAIN)、イタリア語はパーネ(PANE)、中国語は麹ヌバといいます。中国のパンは焙焼きパンではなく蒸しパンでした。

古代エジプトでは、パンの糖質からビールを造り、そのビール酵母によりパンを焼いています。原料は大麦からコムギに変わり、無発酵から発酵生地をオーブンで焼く焙焼パンに発展します。

古代パンから発生した平焼きパンは、インド・パキスタン・s府が二スタン・イランの発酵させないチャパティイラク・エジプト・トルコの発酵させるナンに分かれます。

焙焼式の発酵パンは、ギリシアからローマを経て、ヨーロッパの各地に伝播します。キリスト教全盛時代の中世までは、パンの製造技術は、領主・貴族・教会・修道院により厳しく管理されます。この頃のイタリアやイギリスでは、優れた製パン技術をもっていました。イタリアでルネッサンス(文芸復興)の気運が高まり、1533年にメディチ家のカトリーヌ姫が、フランスのアンリ2世に嫁入りしたときに、イタリアのパンが、フランスに伝えられます。そして、フランスを代表するパンは、コンチネンタルタイプのコムギ粉の多いリーン(副材料の少ない)な配合になります。イギリス系統のものは、アメリカに渡り、アングロアメリカンタイプの副材料の多いリッチな配合になります。

日本には、400年前の安土桃山期に、南蛮船が渡来したときに、ポルトガルのパンが伝えられます。そして、幕末の頃のフランスパン、明治政府のイギリスパン、第一次世界大戦後のドイツのパン、第二次世界大戦後のアメリカパンなどが、大きな混乱もなく続々伝えられます。最近は、手作りタイプのヨーロッパのパンが好まれています。

 

焙焼きパンの伝播経路

小アジア ~ ロシア ~ 北京 ~ 東欧

イラン ~ エジプト ~ギリシャ ~ ローマ

    ~ インド

    ~ 中国

ローマ ~ イギリス ~ アメリカ ~ カナダ  

           ~ オーストラリア

コンチネンタル ~ ポルトガル・スペイン ~ 南米

        ~ アフリカ