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宗教行事には、どんな食べ物がありますか? 1

宗教行事と食べ物には、さまざまな関わりがあります。

断食

まず、物忌みとして食べ物をとらえ禁欲する風習に、断食や精進があります。断食は、多くの宗教で、記念行事などに行なう最も厳しい戒律の一つです。ユダヤ教では、聖書の掟による戒律や、両親の命日などに断食をします。イスラム教では、ラマダンと称する戒律があります。ラマダンの月には、夜明けから日没まで断食をします。水を飲むことも許されません。キリスト教では、近年になるまで、キリストの死を祈念するために、金曜日を中心に肉食の禁忌や断食がありました。また、復活祭には、肉や魚の摂取を禁じる6週間の断食があります。イエスが、宣教を開始するにあたり、荒れ野で40日間の断食と瞑想をしたことに因むものです。

断食の規定にや意味について「食の思想」に、つぎのようにあります。

2月から4月にかけては、ヨーロッパではとりわけ食物の端境期であった。その絶対量不足に対応するかのように、禁欲を要求したのである。また場合によっては、前年末からつづく過剰栄養摂取にブレーキをかけ、体調の安全をめざしたものといえよう。

 

仏教の世界では、真言密教のように、ミイラになるまで断食をする、即身成仏という苦しい修行があります。このように、人間は、宗教の掟により断食をします。しかし、人間以外の動物は、怪我や病気になると、断食により体の機能回復を図ろうとします。同じ断食でありながら、人間と動物では、果たす目的が全く異なっています。

 

キリスト教と宗教菓子

ヨーロッパのワイン・パン・菓子などは、古代ローマ帝国が滅亡すると、領主や修道院により製造技術が引き継がれます。そのために、しだいに宗教色の強いものになります。とくに、パンや菓子には、キリスト教に関わるものが多いようです。

クラプフェン・パンロード・コロンボ・クリーチ・ガレットデロア・ゴーフル・プレッツェル・ブリオッシュ・ビッシュドノエル・プラムブディング・プラムケーキ・デコレーションケーキ・シュトーレン・ウェディングケーキ・パネトーネ・クレープ・マカロンなどがあります。

 

聖バレンタインデーについてです。3世紀の頃に、ローマ帝国の皇帝・クラディウス2世は、強い軍隊を創設するために兵士の結婚を禁じ、もっぱら厳しい訓練に明け暮れます。非人道的な命令に反対した、ローマの司祭・聖バレンタインは、逆に、結婚を奨励します。そこで、皇帝は激怒して、273年の2月14日に処刑してしまいます。ローマカトリック教会では、その死を悼み宗教的な行事を行なう祭日とします。14世紀頃になると、若い男女の愛の告白の日となり、プロポーズの贈り物の習慣ができます。

チョコレートを贈る習慣は、日本のメーカーによる発想です。今日では、スイスやカナダなどでも定着しているそうです。