72歳でブログはじめました!!

72歳のおばあちゃん!ブログ挑戦中!!

宗教と食物禁忌 4

キリスト教の断食

ユダヤ教の習慣を受け継いで断食(レント)が行なわれてきましたが、何も食べないわけではなく、動物の肉、魚、タナゴ、バターなどの乳製品を断つというものです。復活祭の前の約40日間を「四旬節(四旬斎)」と呼び、キリストの苦難を偲び、9世紀頃までは夕刻に1日1食の断食が行なわれました。また祭日を除く毎週金曜日は肉の代わりに魚を食べました。謝肉祭(カーニバル)は、肉断食が始まる直前の3日ないし1週間をにぎやかに祝う意味があります。

 

キリスト教の重要な祭りと特別な料理

クリスマス=降誕節(12月25日)

クリスマスは「キリストのミサ」という意味があります。キリストの降誕を祝う祭りですが、キリストの誕生日ではありません。ロシアや東欧諸国などユリウス暦を使う国では、西暦の1月7日がクリスマスに相当します。

伝統的にはクリスマス・イブに肉断食を行ない、魚料理を食べます。ヨーロッパの内陸国であるチェコハンガリーなどではコイ料理が人気です。クリスマス当日はごちそうをたべます。また地域によってはクリスマスシーズンだけのさまざまなケーキやパン、クッキーなどがあります。

 

イースター=復活祭(復活節)まてゃ復活大祭(3月~4月)

復活祭は、十字架にかけられて死んだキリストが、三日目に復活したことを記念・記憶する祭り。キリスト教ではクリスマスよりも重要な祭りで、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日が当たります。

宗派により復活祭前におよそ40日間の大斎(四旬節)があり、信徒は肉や魚、卵、乳製品や油などを慎みますが、それが解禁される復活祭当日には、肉や卵とバターをたっぷり使ったお菓子が作られます。ロシア正教会では「パスハ」と呼ばれるお菓子が、またロシア、セルビアウクライナなどの正教会諸国では「クリーチ」というパンが作られます。また復活のシンボル、命の象徴のイースターエッグを作る習慣があります。

 

ペンテコステ=聖霊降臨(5月~6月)

新約聖書に登場する、イエスの復活・昇天後、集まって祈っていた120人の信徒達の上に、神からの聖霊が降ったという出来事を記念する祝祭日。復活祭から50日目の日曜日に当たります。三位一体の聖霊を象徴する白い鳩や、炎、風をモチーフとしたお菓子が作られます。特に鳩のケーキ(フランスではコロンビエという)はよく知られています。