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宗教と食物禁忌 5

その他のキリスト教にちなんだ食品

ギリシャ:ローマ時代に誕生した薄いパンケーキ「パラチンタ(胎盤の意味)」を層ににして作ったという説もあるお菓子「バクラバ」は、ギリシアではキリストの享年である33の生地層で作られます。

 

エクアドルイースターの前の聖週間に「ファネスカ」というスープを食べます。12使徒を表わすレンズ豆やエンドウ豆、とうもろこしなど12種類の豆または穀類と、キリストを表わす干しタラ(バカラオ)が入っています。

 

スウェーデン:12月13日の聖ルチア祭に、「ルッセカット」というサフランとレーズン入りの甘いパンを食べます。

 

フランス、イタリア、ドイツ:プレッツェルは、南フランスまたは北イタリアの修道士が、祈るために交差させた腕をかたどって焼いたパンが起源といわれます。ドイツ移民によりアメリカにも伝わりました。日本のお菓子「プリッツ」もプレッツェルからヒントを得たといいます。ルクセンブルグでは四旬祭の第4日曜日にプレッツェルの日曜日という行事があり、男性が想いを寄せる女性にプレッツェル型の甘いパイを贈り、女性がその男性を好きなら復活祭の日曜日にチョコレートのイースターエッグを贈り返すという習慣があります。

 

アルメニア:1月後半から2月後半の間の聖サルキスの日に、中東やヨーロッパ東部などでヌガーのようなお菓子「ハルバ」を食べます。ハルバは聖人がもたらす祝福を象徴します。

 

ドイツ:クリスマスを待つ12月の降臨祭(アドベント)の時期にマジパン入りのフルーツブレッド「シュトーレン」を食べます。シュトーレンはおくるみをまとった幼子キリストを表現しているともいわれます。

 

 

仏教

紀元前5世紀のインドで仏陀(狭い意味では釈迦)を開祖として説かれた教え。仏陀=「悟った者・真理に目覚めた人」という意味があります。仏教は仏陀の説いた教えに従い、僧侶や在家信者それぞれの立場で修行・実践して悟りや解脱(涅槃)を成道することを目標としています。

 

宗派ごとの仏教の食規定

大乗仏教

およそ1世紀ころに始まり、仏教に新しい考え方をもたらした宗派。大乗(マハー・ヤーナ〕とか「偉大な乗り物」あるいは「偉大な方法」を意味します。中国や朝鮮半島、日本を含む東アジア圏に広く伝わりました。

大乗仏教では、慈悲と不殺生の思想が広まり、菜食を基本とした精進料理(中国では普茶料理)が発達しました。

日本でもその影響で、仏教伝来から明治時代を迎えるまでは表向きは獣肉食の禁忌が守られていました。明治政府が規制を解いたあとは、禅宗系など肉食をしない宗派を除いて僧侶の肉食が許されています。在家信者についても現在は食規定らしきものはありません。