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宗教と食物禁忌 7 仏教、その他の宗教

五葷(ごくん)とは?

菜食の精進料理であっても、五葷と呼ばれるネギ科の植物(にんにく、ねぎ、にら、タマネギ、らっきょう)は僧侶に禁忌とされることがあります。匂いが強く煩悩を刺激するという理由で、地域によっては山椒やしょうが、香菜が含まれることもあります。また、菌類(きのこ)を食べない僧侶もいます。

 

仏教の祭りと特別料理

灌仏会花祭り

釈尊の誕生日(日本では4月8日だが国によって違う)に、お祝いに釈尊像に甘茶をかけたり、無病息災を願って飲んだりします。これは日本独自の習わしです。甘茶は、アジサイ科の落葉低木アマチャの若い派を蒸して揉み、乾燥させ、煎じて作った飲み物です。上座部仏教圏の国々では「ウェーサーカ祭」が灌仏会に該当し、信徒はそれぞれの国の刺激の少ない菜食をします。

 

報恩講(ほうおんこう)

日本の浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の忌日に門徒が集まって食事をする習わしです。特に信徒が多い北陸で盛んに行なわれ、食事は「報恩講料理」と呼ばれ、八つ頭の茎の酢漬け「すご」(福井)など、その日の定番の精進料理を食べる地域もあります。

 

 

その他の宗教

ジャイナ教

紀元前6世紀頃にマハービーラが創始したインドの宗教。

神や創造者はいないとされ、アビンサー(不殺生・非暴力)を始めとする禁戒・苦行の実践を説いています。ヒンズー教と同時に発達しながら、仏教の影響も受けており、カルマや転生、倫理、禁欲主義の概念が信仰の一部になっています。現在の信徒数は、インド西部のグジャラート州マハーラーシュトラ州、ラジャスタン州を中心に約600万人。生き物を傷つける怖れのある農業に従事できないことから、商人や職人(特に宝石や貴金属商)が多く、信仰の篤さと誠実さからインド社会で信頼されています。

教徒は厳格な菜食主義で、肉、魚、卵、はちみつを食べることはもちろん、小さな昆虫や微生物を傷つける恐れがあり、植物の生命が宿ると考えて、地下茎野菜のじゃがいもやにんにく、タマネギなども禁じています。また、菌類のきのこ、発酵の過程で多数の微生物が犠牲になるという考えから、酵母でふくらんだパンは食べず、酒も飲みません。乳製品については、「動物の子が飲んだあとの残りの乳をいただく」という考え方により、禁じられていませんが、厳格なジャイナ教徒はヨーグルトは新鮮なものしか食べません。