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南アメリカの食文化 食材、調味料

南アメリカ大陸は、世界最大の亜熱帯雨林アマゾンやギアナ高地などの大自然に恵まれ、1533年にスペイン人の征服者に滅ぼされるまで約200年続いたインカ帝国などのアンデス文明が栄えた土地です。

大陸西側に沿って南北に連なるアンデス山脈では、中央高原がその文化の中心地でした。今、世界中で食べられているじゃがいもやトマト、キャッサバ、またメキシコともに、トウモロコシ、唐辛子などの原産地であり、中でも寒冷なやせた土地でも育つじゃがいもは、ヨーロッパに持ち込まれて飢饉を救いました。トウモロコシの皮に具を包む蒸し焼きなどのアンデス先住民の食文化は、スペイン植民地時代を経ても変らず受け継がれています。

南米大陸は、ポルトガル領だったブラジル、オランダ領だったスリナム、イギリス領だったガイアナフランス領ギアナを除いてスペインの植民地だったため、スペイン語が広く通じ、キリスト教カトリックを信仰する人々がたくさんいます。食文化の面でも牛肉や米、にんにく、オリーブの実などスペイン人の伝えた食材が普及しました。

特にアルゼンチンやウルグアイ、ブラジル南部では、16世紀にスペイン人の持ち込んだ牛が肥沃な大草原パンパで大繁殖。流れ者とされたガウチョによる牧畜に始まり、今では上記3国とパラグアイが牛肉の年間消費量の世界ランキングで上位を占めます。牛肉はしばしば、アサード(ブラジルではシュハスコ)と呼ばれるバーベキューで豪快に食されます。

一方、三角貿易によってアフリカから連れてこられた奴隷や、ヨーロッパ、中東、アジアなどから新天地を求めてやってきた移民の食文化が、先住民、宗主国の食文化と混ざり合い、南米にしかない料理が数多く誕生しました。ポルトガル中部の豆料理が元になったブラジルのフェイジョアーダや、中華系ペルー料理のロモ・サルタードなどが例としてあげられます。

 

南アメリカでよく使われる食材、調味料など

キャッサバ

米原産のマニオク、ユカともいわれるイモノキ属の熱帯低木。イモは粉にしてお湯で溶いて団子のように丸めて主食とするほか、タピオカの原料にもなる。貿易と共にカリブやアフリカにも広まった。いもの部分は毒抜きの必要があるが、葉も食用になる。じゃがいもで代用。

 

アチョーテの実の粉

天然の赤い色をした粉。パプリカ粉で代用。

 

デンデ油

アブラヤシの果実からとれる植物油。