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アフリカの食文化 食材、調味料

人類発祥の地アフリカ大陸は、日本の約80倍もの面積に10億人以上もの人々が暮らしています。国境の多くが線引きしたように不自然なのは、15世紀からアフリカに進出し、分割したヨーロッパ列強国の植民地政策によるもの。しかし「アフリカの年」といわれる1960年を機に、豊富な地下資源などに支えられ各国が独自の道を歩んでいます。

アフリカの食文化は、交易により中東やアジア、また旧宗主国の影響を受けていますが、豊かな自然環境、固有の信仰と儀礼体系を持つ1500以上もの民族集団の伝統に裏打ちされた独自性があります。また、過酷な自然条件を生き抜く工夫が食生活の中にも見られます。

 

北アフリカ

古代文明が栄えたエジプトを中心に、中東と連なるアラブ文化が定着。またタジン鍋に代表されるような、砂漠に生きる遊牧民の知恵が生きています。一方、地中海対岸のヨーロッパの影響も受け、モロッコアルジェリアなどには仏領時代の美食文化が根づきました。

 

西アフリカ

ジョロフ王国(現セネガル)の食文化が浸透。15世紀から19世紀には対岸のアメリカ大陸、ヨーロッパとの奴隷の売買をめぐる三角貿易が行なわれ、とうもろこし粉やキャツサバなどアメリカ大陸原産の食材が定着しました。

 

東アフリカ

現存する世界最古の独立国のひとつ、エチオピアをはじめとする歴史ある地域。アラビア半島やインドとの香辛料交易が盛んに行なわれ、特に沿岸部はそれらの地域の影響を受けています。

 

中部アフリカ

文明や王国が盛衰したコンゴ盆地と母なるコンゴ川を中心にした地域。14世紀末から1914年までは高度な貿易網を持つコンゴ王国が栄えました。コンゴ川の恵みの魚介類、野生動物の肉や昆虫食の宝庫でもあります。

 

南部アフリカ

古くは宗教的自由を求めてオランダなどから来たプロテスタントキリスト教徒、イスラム教徒マレー人の子孫、英領時代のインド人労働者、そして先住民ズールー人らの文化が混ざり合い、独自の食文化を育んでいます。

 

アフリカでよく使われる食材、調味料

プランテーン(青バナナ・クッキングバナナ)

バナナと同じバショウ属の草本植物。緑色のものは甘くなく、じゃがいもやさつまいもなどで代用可。

 

パームオイル

現地では調味料としての役割も果たす。赤い色をしたアブラヤシの油。ココナツオイルとは別物。植物油で代用可。赤い色を出したいときはパプリカ粉を加えて。

 

ハリッサ

チュニジア発祥といわれる、唐辛子とオリーブオイルをベースに、クミン、コリアンダーなどスパイスで加えて作られる調味料。主に北アフリカで使われる。日本のかんずりや韓国のコチジャンで代用可。

 

ピリピリ

モザンビーク発祥といわれる唐辛子調味料。ハリッサと同類だが、スパイスは使わない。タバスコなどのホットソースにおろしニンジンを加えて代用可。