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「老」と歩む人生 2

生活習慣との関係

近年では、こうした生活習慣との違いで、一人一人の健康寿命に差が出ることも知られています。高血圧や動脈硬化のような病態には一人一人の生活習慣が深く関係しているといえます。また、感染症や事故などで亡くなられる方を除いて、多くの方が死亡する要因となっているのは、喫煙や高血圧、低い身体活動高血糖、高い食塩摂取など、生活習慣と結びつくものが主であると考えられています。生活習慣は、老化や病を引き起こすだけでなく、死亡するリスクにも直結しているのです。だからこそ、コロナ禍による自粛生活の中でも、感染対策に留意しつつ、バランスの良い運動、睡眠、食事を心掛けていくことが必要です。

運動で言えば、「老化は足から」という言葉もあります。体内で最も大きな筋肉が脚にあるため、歩く速度の低下などで老いを感じやすいことが理由です。加えて自宅にこもりっぱなしだと、筋力はすぐに衰えてしまいます。その上、運動不足は睡眠にも影響を与えます。年を取り、寝付きが悪くなったと言う人がいますが、この原因の多くが日中の活動量の少なさに起因します。良質な眠りには、日中に太陽の光を浴びることで体内に作られるメラトニンや、運動による、程よい疲れが不可欠です。運動しない間に失ってしまった筋肉を元にもどすには、その3倍もの時間が必要という調査もありますので、日頃から定期的な運動を取り入れていただきたいと思います。また、減塩意識も大切だと感じます。塩分の取りすぎは高血圧の原因となります。高齢になるほど塩味を感じにくくなることから、無意識のうちに塩分過多になりやすいのですが、調理の際は量っていれるなど、摂取量を調整することが健康長寿につながりますので、ぜひ、実践してみてください。

 

「生」の充実のため

現在、メディアなどでは、健康長寿のための食事法や運動法などが盛んに取り上げられています。その一方、老化を防ぐ「アンチエイジング」という言葉が象徴するように、老いそのものをネガティブに捉える風潮もあると感じられることも事実です。そもそも、誰人であれ、老いを遅らせることができたとしても、老いそのものからは逃れることはできません。年を重ねれば、白髪やしわが増え、腰が曲がるなどの外見の変化がおきます。身体能力も衰え、走れなくなったり、目や耳が悪くなったりすることもあります。内臓機能の低下で、さまざまな疾患が生じることもあるでしょう。また、平均寿命と健康長寿の差が縮まってきているとはいえ、現在でも10年ほどの差があります。

「老」を含め生老病死の死苦は、人生の根本問題です。この「老いる苦しみ」に目を背けていては、最期まで充実した「生」を歩んでいくことはできないのです。