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「老」を歩む人生 3

年齢を重ねる喜び

なぜ、「老い」が「苦しむ」となってしまうのでしょうか。そこに、失う苦しむがあるのだと考えられます。足腰が悪くなれば、行きたい場所があっても自由に行くことはできません。骨ももろくなるので、少しの段差であっても骨折する危険もあります。そうした中で、若い頃には”できていた”ことが”できなくなってしまう”という喪失感が、苦しみの原因となるのではないでしょうか。しかし、目線を変えれば、失うものばかりでなく、実際に得られるものもあります。それは経験や知識、そして、そこから生まれる対応力です。しかし、経験を重ねる中で心に余裕が生まれ、そのような経験から生まれる充実感は、年を重ねなければ、得られなかったと思います。

年と共に、身体的な衰えという、いわば目に見える変化を感じる一方、人生経験や精神的な成長を重ねなければ見えないものもあります。そうした目に見えないものの中に、若い時に得られなかった新しい発見があり、感動があるものです。だからこそ、いくつになっても挑戦の心を持ち、新しい発見や新たにできることを増やしていく。そこに「老い」を「苦しみ」ではなく、「楽しみ」にするヒントがあると感じます。幼い頃は、年を重ねることが楽しみだった人も多いでしょう。それは年齢とともに成長を感じ、まさにできることが増えていく喜びがあったからではないでしょうか。

 

脳は発達し続ける

実は、人間には年を重ねると衰えてしまう部分がある一方、心掛け次第で衰えないものもあります。それは脳です。よく老化によって物忘れが激しくなったという声を聞きますが、それは認知機能が低下したのではなく、不注意あることが往々にしてあります。人間の脳は、なるべく全体に負担をかけないよう、無意識にできることは無意識に行なうようにつくられています。長い間、生きていれば、同じような動作も多くなるので、その分、無意識に行なってしまうのでしょう。厳密に言えば、脳細胞も老化を避けられないので、年と共に、脳も萎縮し、機能が衰えることも事実ですが、近年の研究では、そうした中でも脳は新しい神経回路をつくり、いくつになっても機能を高められることが分かってきました。脳は刺激を与えた分だけ、発達し続けるのです。だからこそ、いくつになっても、若々しい気持ちで、挑戦していく心を忘れないことが大切なのです。

 

後悔しない日々を

挑戦する心は、幸福感を得ていく上でも重要です。ある調査では、高齢期の幸福感を大きく左右するのは「後悔」であることが分かっています。これは、挑戦して失敗したという後悔ではなく、チャンスがあったのにやらなかったという後悔です。年齢うぃ重ねるほど、やり直す機会も限られます。”私は勉強が苦手だ”とか”この資格を取得するには遅い”とか、さまざまな感情もあると思いますが、やりたいことに挑戦できるチャンスがあるのなら、やってみることです。実は、こうした心の持ち方が、身体に変化を与えることがわかってきました。研究では、挑戦の息吹を失わず、やりがいを持っている人は、健康状態も良いことが明らかになっています。そのうえで、挑戦する内容の一つとして地域とのつながりを築こうとする努力も入れて頂きたいです。高齢期の幸福感は「人のつながり」と深く関わっていることがわかります、また、地域や友人とのつながりの多い人は、認知症の発症リスクが低いことも知られています。友情を育むことは、幸福感を高めるだけでなく、健康にもつながるのです。