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最強の食材 コオロギパウダーとは 1

必ず起きる食糧問題

世界的に食糧危機が拡大する中、昆虫食「食用コオロギ」が注目を集めています。飽食の時代といわれる日本にいるとあまり実感はないかもしれませんが、今後、世界的な食料問題は必ず起きると予測されています。要因は環境問題と人口増加。2050年には地球の人口は97億人に達し、1億トンのタンパク質が不足すると推計されています。さらに、近年、異常気象が多発しており、長雨や豪雨などによって農作物にも影響が出ています。人口増加だけでなく、環境問題からも食糧危機はいつ起きてもおかしくない状況なのです。食料は、今、足りなくなったからといって、急に作り出すことはできません。しかも、少量の多くを輸入に頼っている日本にとって問題は深刻です。世界中で食料が不足したときには、自国民が優先されるのは当たり前。コロナワクチンのように、海外から輸入すればよいというものではないのです。特に問題になると考えられるのはタンパク質です。普通は、肉や魚などの動物性タンパク質を思い浮かべるかもしれません。確かに、日本の牧場では美味しい肉を作っています。しかし、それでは少なすぎて必要量には足りません。しかも、畜産や養殖は、生産される動物性タンパク質の10倍もの飼料が必要といわれています。効率の面からも無駄が多いのです。

 

フードロスの解決に

「昆虫食」というと、日本人は昆虫を食べる習慣が少ないため、嫌悪感を抱く人が多いでしょう。しかし、長野県や群馬県ではイナゴを食べる風習が残っていますし、東南アジアではコオロギが普通の食品として食べられています。タイには約2万軒のコオロギ農家があるほどです。昆虫を食べる習慣のない、ヨーロッパやアメリカでも、コオロギパウダー入りのパンやプロテインバーなどが販売され、普通に食べられるようになりました。世界的にコオロギフードが注目されているのです。実際、食べられる昆虫の中で、どうしてコオロギなのでしょうか。一番のポイントは、増えるのが非常に早いということ。1匹のメスは1回に約1000個の卵を産みます。1年間で6回の繁殖が可能なので、オスとメスが半々としても、1年間で数兆匹にまで増殖することになります。コオロギにとって理想的な環境を用意することで、文字通りいくらでも増やすことができるのです。2点目はなんでも食べるので、大量に出されている食品残渣を利用することができます。捨てられるはずのフードロス食材によって、新たなタンパク資源を生み出す。まさにサステイナブルフード(持続可能な食材)、サーキュラーフード(循環型食品)ということができるでしょう。