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食べること、話すこと 2

健康を守るためには口腔を清潔に

そもそも、自然界の動物には、虫歯などの歯科疾患は、基本的にありません。どうして、人間だけがこうした疾患に苦しむのでしょうか。

それは、人間が自然界のものをそのまま食べるのではなく、火を使った加工食品を摂取するようになったからだと考えられます。日本においては、縄文時代から弥生時代にかけて虫歯が見られるようになり、江戸時代には欧州から砂糖が輸入されるようになったことで、虫歯に人が増えたといわれています。では、歯科疾患を防ぐために、何を心掛ければよいのでしょうか。そもそも、現代に生きる私たちの食生活を、自然界のものだけに切り替えることは難しいでしょう。しかし、「間食を控える」「糖分を取り過ぎない」など、食生活を見直すことはできます。また、よく噛んで食べることも大切です。咀しゃくするほど唾液が分泌されますが、唾液には抗菌作用等があることが知られています。噛むことで食べ物も細かくなるので消化にも良いですし、うま味も感じやすくなります。満腹中枢も刺激されるので、食べ過ぎを防ぐこともできます。その上で、最も重要なのは、歯磨きです。歯周病菌の生息場所は、歯と歯茎の間にあるポケットですので、そこを丁寧に磨き、歯垢などを除去することが大切です。しかし、それだけでは完全には除去仕切れませんので、やはり定期的に歯科に通って頂くここをオススメします。

 

進化から見る役割

そもそも生物にとって、口腔にはどのような役割があるのでしょうか。ここで生物の進化から、口腔の機能について考えたいと思います。もともと生物は、細胞の分裂を繰り返す中で多細胞となり、大型化していきました。そして大型化した体を維持するためには、栄養補給が不可欠です。そこで、細胞の一部が陥没して「口」ができ、ものを食べるようになりました。この食べるという行為は、常に危険が伴います。なぜなら自然界には、自らの身を守るために毒を持ったものも存在しており、それを取り込んでしまえば死んでしまうリスクもあるからです。そこで生物は、味覚器を発達させました。それが「舌」です。この舌は、動物が海から陸に上がって生活するようになってから、さらなる進化を遂げたと考えられています。海の中では、泳ぎながら口を開ければ、水の流れとともに食べ物を口に入れることができましたが、陸上では、そうはいきません。当時は、既にトンボなどの昆虫が陸上で暮らしており、そうした昆虫を捕らえるために舌が進化したと考えられていりのです。これは、舌で獲物を捕まえる蛙やカメレオンなどを思い浮かべていただければ分かりやすいでしょう。そもそも舌は、発生学的には手や足と同じ特徴を持っており、「第三の手」とも呼ばれます。そして、「歯」は、さまざまな食べ物をかみ砕くために発達しました。総じて考えれば、口も舌も歯も、生物が獲物を食べていくため、生きて行くために獲得してきたものなのです。