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私たちが見ているもの 3

四川には人の心を動かす力

暖かなまなざしを周囲に

それを可能にしているのが眼と脳との連携で、眼から得た情報から脳が0.1秒先の未来を予測し、それを私たちに見せていると考えられているのです。この予測で重要な役割を果たしているのは、脳の前頭前野です。ここた、これまで学んできたことを踏まえて考えたり、意志決定をしたり、感情をコントロールしたりする、いわば人間の知的作業を司る部分です。だとすると、私たちがこれまで経験したきたことや、思ったり、意識したりしていることを踏まえて、私たちはこの世界を見ていることになるのです。私たちの色覚には違いがあり、同じ物をみていても、他の人には見えていない違いを感じ取っていること、さらには人生経験などで見え方が変ることをのべました。何かを掴みたいと思って視線を向けるーーーこうした意識は、とても重要です。というのも、そうした意識で人生経験や思考、努力を積み重ねていくと、それが脳に影響を与え、たとえ微妙であっても見え方を変える可能性があるからです。例えば、事故を起こさないと強く意識し、過去の事故の例などを学んでいる人は、車を運転する中で事故の予兆を見逃さないようになるかもしれません。また普段から周囲の幸福を願っている人であれば、表情や言葉の端々から微妙な変化も見分けられるようになるのです。加えて、「目は口ほどに物を言う」とのことわざにもある通り、人間は、視線を使って相手に思いを伝えることもできます。近年、このまなざしの重要性が注目されており、例えば、見つめ合うだけで、脳ではストレス反応を弱め、情緒を安定させるオキシトシンというホルモンが分泌されることが分かっています。また、赤ちゃんは、親などの身近な人が視線を向けている人に対して興味を持ち、好意を抱くことも明らかになっています。つまり、私たちがどこにまなざしを注ぐかによって、人の心を動かし、人々を幸福にしていく力にもなるのです。

現代は、コロナ禍の中で、多くの人が不安を抱えています。しかし、そうした時代だからこそ、”人々の眼”となって光明を見いだし、現実に希望の社会を築いていく努力をしていきましょう。私自身も、眼の力を養い、一人一人に寄り添い続けていきたいと思っています。