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読書のススメ 2

100%の理解より一つの発見

読書が苦手な人の中には、本は読み切らなければならないと思っている人がいることでしょう。私は、必ずしも読み切る必要はないと考えています。大事なことは、内容を100%理解することでも、その本に何が書いてあるかでもありません。書かれていることと、その時の自分との間で、発見があったり、深い感動があったりすることが、本を読む意味だと思うのです。それこそ、良い読書体験になります。だから、タイトルだけや、かいつまんで読んでみるだけでも、そこに心に響くものがあれば、その本を手に取った意味があるのです。例えば、講演会に行った際、最初から最後まで聞けなかったとしても、何か心に残る話があれば、それだけで、講演会に行った意味が生まれます。時には、一言で、感動することもあるでしょう。読書も同じではないでしょうか。

 

読書は自分の「関心の地図」

積ん読”も大切です。無数にある本の中から選び、手に取り、タイトルや表紙、裏表紙、帯を見るーーーその瞬間から、その本との関係がスタートし、読書という一連の行為の入り口に立っているといえます。そして、”欲しい””読みたい””関心がある”といった感情こそ大切にしてほしいです。さまざまなものに興味があるのは、とても豊かなことだからです。そう考えると、蔵書とは、自身の「関心の地図」「頭の中の延長」のようなものなのです。よって、認識していなかった傾向性や関心事など、自分自身への気付きにもなるのです。ものを考える道具にもなるし、アイデアの引き出しにもなるでしょう。そのため、決して読んでいなくても、それらの本が手元にあることは重要なのです。限られた居住スペースですべての本を持ち続けるわけにはいかないと思います。しかし、ページを折ったり、書き込んだりと、自由に扱える本が部屋の中で可視化されていることは、紙の蔵書を持つことの大きな魅力です。

 

電子書籍には神とは別の可能性

電子書籍を利用している人も多いのではないでしょうか。場所を取らないし、いつでも、どこでも、その場で購入し読めるというメリットがあります。しかし、それだけではありません。むしろデジタルでインターネットとつながるからこそ可能性は大きい。例えば、KINDIEなら、ハイライト(線を引く)機能があります。いわゆるアンダーラインですが、ハイライトした箇所だけをまとめて確認できますし、簡単にシェアすることもできます。また、端末によっては、何人の人がその個所をハイライトしたかが分かる機能もあります。同じ本を読んだ人が、どこに興味や関心が向いたのかが分かるので、理解に一助になります。これは、紙の本ではできない読書体験です。電子書籍は、まだ過渡期であると思っています。今後、さらに読書体験の幅が広がっていくのではないでしょうか。