72歳でブログはじめました!!

72歳のおばあちゃん!ブログ挑戦中!!

耳と鼻の持つ可能性 1

においや音を通じて状況を認識

目には見えぬ世界を感じる器官

新型コロナウイルス感染症の症状の一つに、嗅覚・味覚障害があることが知られています。日本耳鼻咽喉科学会と金沢医科大学の研究グループは本年2月から5月にかけ、感染者を対象に臭覚と味覚に関する調査を行い、感染者の約6割に臭覚障害が起こっていることが明らかになりました。また味覚の違和感を覚える方の多くが、味覚の検査上では正常値を示しており、実は味覚障害ではな”臭覚異常による風味障害”の可能性が高いことも分かりました。臭覚障害は風邪などでも起こり、その主な原因は鼻の炎症などによる鼻詰まりです。しかし、新型コロナ感染者には、そうした症状がないのに臭覚障害となることが多く報告されています。6割以上の患者の臭覚は早期に改善していますが、感染から回復して数ヶ月たっても、臭覚障害が残る患者さんも少なくありません。ウイルスが直接、においを感じる嗅細胞や臭覚細胞周辺に影響を及ぼしている可能性もあり、今後、さらなる調査や治療法の検討が求められています。現在、接種が進められているワクチンは重症化予防効果があり、鼻の機能を守る上でも効果が期待できます。そうした意味からも、一人でも多くの方に接種を前向きに考えていただければと思います。コロナによる影響は、耳にも及んでいます。それは自粛生活の長期化で、難聴の患者が増えていくのではないかと指摘されている点です。最近、在宅による運動不足を解消しようと、イヤホンやヘッドホンを着けながらランニングする人も見掛けられるようになりました。それらは”自分の世界に入る”には有効ですが、音が直接耳に入るため、大音量で聞き続けると耳へのダメージが大きくなります。使用する際は、周囲と会話ができる程度の音量にし、聞こえにくいとか、耳鳴りがするといった違和感に気づいた場合は、早めに受診し、治療を受けて頂くことをおすすめします。

 

それぞれの機能

まず、鼻についてですが、その役割は、”空気清浄機”の機能と「におい」を感知することです。鼻は、私たちの呼吸の際、空気の通り道となりますが、単に空気を通過させているわけではありません。鼻毛や湿り気のある鼻腔で大小の汚れを取り除き、新鮮な空気にして体内に入れています。それとともに、その空気中に含まれるにおい物質を嗅

細胞が感知し、神経を通して脳に伝達します。普段の生活で、この嗅覚が、味覚や視覚などに比べて重要と感じる機会は少ないかもしれません。しかし、その感覚がもし失われてしまったら、感じる世界は全く異なるものになるでしょう。