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箸の持ち方  先人の知恵を楽しく受け継いでほしい

手に合ったサイズを選ぶ

箸の持ち方を教える前に、とても重要なことがあります。それは、子供の手に合ったサイズの箸を選んでいるかどうか。子供の洋服を買う時は身長110㎝か120㎝で悩んでみたり、靴だと20㎝か20・5㎝か吟味したり、サイズを気にして買いますよね。しかし、箸のサイズは「子供用」でよしとして、そこまで気にしている親は少ないのではないでしょうか。手に合わない箸は持ちにくく、食事マナーの低下や食欲減退にもつながります。また、補助具付きの箸も、サイズが手に合っていないと、かえって間違ったクセがついてしまうこともあります。理想の箸の長さは指の長さを基準に測ります。親指と人差し指を直角に広げ、その両指先を結んだ長さが「人あた」です。自分の手に合った最適な箸の長さは、「人あた」の1.5倍、つまり「人あた半」とされています。

長さ以外にも太さや形、重さも持ちやすさに影響します。握力が弱い子供は太めの箸の方が持ちやすくなります。箸も、まるで洋服を試着して購入するように、いろいろな種類を手に取って確かめてから購入することをおススメします。

 

教え始める時期を見極める

親御さんから「お箸の持ち方は何歳から教え始めたらいいですか?」とよく聞かれます。はいはいや、つかまり立ちし始める時期は、赤ちゃんによって様々です。箸も子供の成長や発育に合わせて教え始める時期を見極めることが大切です。

見極めるポイントは、運動能力と言語能力の二つです。

箸を正しく持って動かすには運動能力、つまり手足や足先まで脳からの指令が伝わらなくてはなりません。よく幼稚園などで教える時は、両手を広げて片足で3秒間静止できるかどうかチェックします。この姿勢ができると体の隅々までコントロールできている証拠です。また、じゃんけんの「チョコ」ができるかどうかも見ます。細かい指の動きができるかどうかの目安になるからです。スプーンの持ち方も、手のひら全体で枝を上から握る持ち方から、鉛筆持ちができるようになったら、箸を教え始めるサインだと考えていいと思います。

もう一つの言語能力は「お父さん指とお母さん指で持ってね」などといった指示や単語の理解ができるかどうかです。特に「曲げる」「伸ばす」という動きが言葉で理解できると、箸の練習をスムーズに進めることができます。

 

食事中は指導を控えよう

箸は1日で正しい持ち方はできません。子供が「持ちたい!」「教えてほしい!」となるタイミングを待って、教えてほしいです。基本的に、箸の指導は食事中にはしないことを提案します。食事にたびに、箸の持ち方を注意されたら、子供は食事自体が嫌になってしまうからです。

日本の箸は「どうすれば食べやすいか」を試行錯誤しながら、多様な機能と繊細さを兼ね備えた食具として先人たちによって洗練されてきました。伝統的な箸の持ち方を通して、親子でそんな先人の知恵を楽しく受け継いでいけたらすてきだと思います。