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西村京太郎 十津川警部シリーズ 十津川村天誅殺人事件

十津川村は、奈良県の最南部に位置し、面積が672KMm2で琵琶湖とほとんど同じ面積を持ち、奈良県の約5分の1を占める日本一広い村で、その殆どが山林です。

日本有数の規模を誇る「谷瀬の吊り橋」や国民保養温泉地に指定されている十津川温泉郷世界遺産登録された古道、国の重要文化財に指定されている「玉置神社 社務所」など、多くの観光地と「ほんものの大自然」を有しています。

十津川村は、歴史の村でもある。村内の玉置神社は、崇神天皇の時代に創建されたと伝えられている。

 壬申の乱保元の乱南北朝大阪夏の陣・幕末の天誅組など

 

この物語は、東京月島の超高層マンションで、「日本の自然と伝統を守る会」という

財団法人の理事長が殺された事件で、

「義によって天誅を下すものなり」と殺人現場である、マンションのリビングルームの壁にメッセージを書き残しているのである。犯人は十津川と名乗っているので、警部が疑われるという、始まりである。

十津川警部シリーズは、生まれて初めて、十津川村に行くことになった。

十津川村で、村民に聞くと、この村の歴史に誇りをもっていることがわかるようになるが、その素朴さが利用されて、村を守ろうとした若者が事件を起こすのである。

 

その昔、神武天皇が、九州から東征して,大和に攻め入ろうとしたとき、途中で強力な敵に、出会って進撃を阻まれた。そこで、海路今の南紀に回って、そこから十津川村に向かって陸路を進撃し、ヤタガラスに先導され村を通って大和に攻め入り、大和朝廷が生まれた。という神話の世界の話を村の人は信じており、それが誇りとなっている。村の人たちは、昔から天皇が大好きなんです。太平記にも十津川村のことが出てくるし、幕末の騒乱期には,千人もの郷士天誅組に参加して天皇のお役に立てると言う想いで、京都御所の守りについていた。

このように天皇大好きという村人をだまして、宮内庁とコネがあるので、宮中に参拝するときは同じスーツで行きましょうと、スーツを買わせたり、明治維新の時、朝敵になった十津川村郷士に対して、一生懸命に庇って下さった中川宮の子孫が見えたときも、全員でお迎えをして、中川宮顕彰会を作るための盾を団体で買っている。

 

このように、素朴で純真な村人をだまして詐欺を行なう先頭に立ったのが始めに殺された財団の理事長である。次の犠牲者はスーツを買わせた会社の社長秘書で、この殺人は、社長が人を使って秘書を殺したのである。

 

十津川警部は、どんな圧力が会っても、刑事としての仕事に邁進していく姿勢が、私は大好きです。亀井刑事や他の刑事さんも大好きです。