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中国料理の歴史 1

中国料理の発展の歴史と特徴を辿るには、まず第一に、中国人の食に対する基本的な考え方を理解する必要があります。中国では、食に対する人々の関心が非常に高く、3000年前に、料理が研究された記録があるといわれています。古くから医食同源・薬食一如という、儒教の教えがあり、予防医学的な料理体系を形成しています。となりの朝鮮半島にも、同じような薬食同源という言葉があります。中国の道教は、古くから不老長寿を説いています。周代の官制を記した「周礼」に、すでに食医の制があり、食べ物により健康を保つ陰陽説や五行説があります。「以五味調和五臓(五味をもって五臓の調和をはかる)」ということです。

陰陽とは、中国の易学相反する2種類の気のことです。また、五行とは、万物を生成する水・火・木・金・土で、中国料理では甘・酸・鹹・苦・辛の五味の調和を大切にし、形よりも味を尊重します。

そのために、食べ物の薬効を徹底的に追求した本草学が発達し、後の漢方医学の基礎となります。明代の李時珍は、「本草綱目」の中で、1898種の植物・動物・鉱物を詳細に分析しています。このような考え方により、すべての食べ物を、陰・陽・温・冷に分けて、そのバランスを保つことを重視し、巧みに素材を組み合わせる料理法が発展し、中華鍋一つでできる味わう料理が大成します。多種多彩な素材や調理法から、今日の膨大な中国料理が形成されます。また、仏教の教義に基づく素菜(精進料理)があります。

 

中国料理の発展の歴史

殷・周・秦時代

紀元前12世紀の頃に、中国北部の黄河流域に発生した漢民族古代文明は、新石器時代から殷王朝による優れた青銅器の時代を経て、中国の食文化の源流を形成します。

殷は、中国最初の王朝です。殷代初期に、湯王の料理人の伊尹は宰相に抜擢され、国を治めたと中国最古の料理文献の「呂氏春秋」にあります。また、斉の桓公の料理人の易牙は、自分の子を蒸して献上し、君主の寵愛を得ようとしたなど、食に対する中国人の情熱には語り尽くせないものがあります。

春秋時代孔子の言行録の「論語」には、「五穀」の文字が見られ、食べ過ぎに注意とか、食事中は話をしないなど、食事作法についても触れています。戦国時代の孟子は、魚を捨てても熊掌(熊の掌)を食べたいと書き残しています。また、周時代の官制を記した「周礼」には、素材を切ったり、煮たりする料理の「割烹」の語がみえます。

紀元前126年 張騫が西域よりごま、ぶどう等をもたらします。

紀元前91年  司馬遷史記」ー 「食をもって天となす」を現わしています。