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なぜ箸を使うのですか? 2

朝鮮半島では匙と箸がセットになり、匙箸と呼ばれています。

 

古くから匙の出土が多く匙のの歴史は箸より古いと言われています。部族連盟体時代(BC700~600)は骨製の匙が用いられ、三国時代(53~668)に青銅製になります。統一新羅時代(676~935)頃になると、柄の部分の曲がった朝鮮半島独特の匙が現れます。高麗時代(936~1392)には銀製や青銅製の匙があり、朝鮮時代(1396~1886)になると、芸術性と実用性を兼ねたものになります。朝鮮半島の箸や匙は金属製です。今日では青銅製がなくなり、上流階級では銀製、一般にはステンレス製が用いられます。小型で細く短く、平たい断面が特徴的です。中国と異なり、匙主箸従型で、飯や汁は匙、おかずは箸で食べます。膳には、匙を手前に置き、中国と同じように、取り箸はなく直箸です。食器は、日本のものよりも大きくて重く、日本のように手で持つことがなく、日本より食卓が高く作られています。スープは具が多く、クッパップ・ビビンパプ・チゲなど、匙食に適応しています。したがって、スープは飲むのではなく、欧米のように食べるといいます。食器には口をつけずに、匙は福を呼び寄せるように、手前に引き寄せます。食べ残すのが礼儀とされます。食べきれないほどに満腹した感謝の気持ちを示すのです。食器が大型なので、日本のようにお替わりすることはありません。履き物を脱いで床に座る食事作法は、日本と非常にとく似ています。オンドルの上に座る生活習慣が、身についているためです。朝鮮半島では、儒教の強い影響を受けて、飯は匙、汁は具という「礼記」の食法が受け継がれています。

 

ベトナムなどの箸食について

ベトナムなどでは、中国の影響を強く受け、手食の多い東南アジアのなかで、箸を常用する国になります。形状や匙との使い分けなど、中国に似ています。

手食のモンゴル人も、うどんを食べるときには箸を用います。チベットでも、上流階級では、中国料理などを食べるときは箸を用います。