日本の主な郷土料理13
岡山ずし
瀬戸内海でとれるサワラ、エビ、イカ、アナゴなど魚介類をはじめ野菜類、水産加
工品など20種類以上の材料を具とした豪華なちらしずし。
祭りや祝い事につきものであることから祭りずしとも呼ばれる。
昔、藩主池田光政が一汁一菜の倹約令を触れ出したため、具の多いすしに汁を添え
て体裁を繕ったのが始まりといわれる。各家庭ではそれぞれの自慢のすしを作り、
互いに贈り贈られる習慣がある。
かにかけ飯
吉井川中流域のズガニ(モクズガ二)料理。小さめのカ二を甲羅ごと包丁でたたき
水と新米の米ぬかを加えてだんごにし、しょうゆとみりんを加えただしで煮る。
ごぼう、にんじんを細かく切って炒めたものを加え、汁ごと飯にかける。
薬味にねぎ、ゆずを散らす。
ふな飯
寒ブナを用いた冬の季節料理。フナは頭や骨もともに細かくたたいてすりつばし、
油で炒めてていねいにこし、すり流し汁にする。ごぼうをはじめ大根、人参など
ありあわせの野菜を入れる。炊きたての飯を盛り、汁をたっぷりかけて食べる。
ままかりの酢漬け
「ママに(ご飯)をかり(借り)に行くほどおいしいということからままかり
とよばれるようになったといわれています。
酢漬け、刺身、塩焼きなど様々に調理されています。特にままかりの酢漬けをばら
寿司に使ったものが、晴れの日のご馳走となっています。
うずみ
福山地方の郷土料理。茶碗に具と汁を入れ、その上に炊きたての飯を盛る。飯で具
を埋めることからこの名がある。収穫を祝って秋祭りに作る。
里芋、まつたけ、秋エビや地元で取れる山菜を主材料にする。うずめともいう。
広島菜漬け
ヒロシマナを用いた名物漬物。11~12月ごろ収穫したヒロシマナを塩で下漬けした
後、こうじ、塩、こんぶ、トウガラシなどを加えて漬ける。10日ほどで浅漬けとし
て食べられるが、さらにそのまま漬けて古漬けにすると独特の風味が楽しめるよう
になる。
えび茶漬け
尾道市の郷土料理。名産の小エビを具に用いたお茶漬けのこと。新鮮な小エビを
ゆでて綱焼きにしたり、生のまま酒を振りかけたりしたものを炊きたての飯に
のせ、熱いお茶を注ぐ。もみのりやわさびを添える。
かき料理
ちしゃなます
チサのかけあえ、ちさもち、チシャの酢みそ和えともいう。
チシャは手でちぎり、水の中でもんであく抜きをする。みそ、砂糖、みりん、酢、
サンショウで調味した酢みそを加える。
うに飯
ウニを用いた炊き込みご飯。塩、しょうゆ、酒などで調味して飯を炊き、沸騰寸前
に新鮮な生ウニをたっぷり入れて炊きあげる。
ふぐ料理