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ミトコンドリアとは 1

私たちの細胞の中に存在する細胞小器官で、「エネルギー生産工場」のことである。

エネルギーは、生命活動を支える源である。私たちが、考えたり、動いたりするためには、エネルギーは欠かせない。そのエネルギーの9割以上が、このミトコンドリアから生み出されており、それぞれの細胞には、エネルギーを使う部位に応じて、ミトコンドリアが多数存在する。このエネルギーについて、より科学的にいえば、ミトコンドリアは、私たちが呼吸によって取り入れた酸素を用いて、私たちが食べた食事に含まれる糖や脂肪、タンパク質を分解し、ATPアデノシン3リン酸)という物質を作り出す。ミトコンドリアは、1日にこの作業を数百回も繰り返し、一説には1日に人間の体重相当のATPを作ると考えられている。このATPが、それぞれの細胞が働くのに必要なエネルギー源となるのである。ミトコンドリアのエネルギーは、免疫機能とも密接に結びついている。免疫系をつかさどる免疫細胞の生成にはエネルギーが必要だからである。つまり、ミトコンドリアの力によって免疫細胞が作られ、さまざまな病気に立ち向かうことができるのである。最近では、こうしたエネルギーをつくる働きに加え、ミトコンドリアが免疫細胞を増殖させたり、暴走を抑えたりするための伝達物質を出していることも分かったきた。今回の新型コロナウイルスによる重症化は、身体を守るはずの免疫系が暴走し、正常な細胞を傷つけてしまう「サイトカイン・ストーム」という現象によって引き起こされている症例も少なくないが、こうした暴走を抑える鍵となるのがミトコンドリアである。一方、哺乳動物のミトコンドリアには、新型コロナウイルスのようなRNAウイルスに感染してしまうと、ミトコンドリアがそれを検知してウイルスへの免疫応答を弱め、ウイルス感染を進めてしまう側面があることも明らかになりつつあります。アクセルとブレーキの両面があり、複雑だが、ミトコンドリアには、免疫系を働かせる役割がある以上、ミトコンドリアを活性化させることが、ウイルスに立ち向かう上で大切であると考えています。

では、どうすれば、ミトコンドリアを活性化できるのかーーーー。

分かっていないことも多いが、強いていえば、ストレスをためないことである。

私たちは、高温・多湿・寒冷・騒音・異臭などの物理的なストレスや、職場・家庭・地域などの人間関係による心的ストレスにさらされているが、そのストレスが強くなると、ミトコンドリアに障害が起こると指摘されている。