72歳でブログはじめました!!

72歳のおばあちゃん!ブログ挑戦中!!

ミトコンドリアとは? 2

一般的にも、ストレスは、ホルモンバランスを崩し、免疫力を低下させることがわかっています。さらに、口の中は通常、唾液がサラサラとした状態で、入ってきたウイルスも流されてしまうが、ストレスがかかるとコルチゾールという成分が増えることで唾液がネバネバし、口の中にウイルスが滞留してしまうことで、感染する確率も上がってしまう。いずれにしても、感染症に立ち向かうためには、ストレスは大敵である。

このストレスに立ち向かう方法として、心理学では「立ち止まる」「自分の内外の状況を見つめる」「気づきを得ていく」「選択する」「乗り越えて成長する」といった点が提案されている。要はストレス源に気づくことが克服への重要なステップということである。

また、運動も需要である。身体を動かして多くのATPを消費すると、ATPが不足するが、そうなると細胞は「ミトコンドリアを増やせ」という指令を出すことが分かっており、これがミトコンドリアの増加につながるのである。その上で日中に自然の中で身体を動かすことが大切だと考えています。細胞に低出力レーザーを照射した際のミトコンドリアの変化を研究してきた。これはヒト由来の脳腫瘍細胞を用いての実験だが、緑色光の照射では、特にミトコンドリアが分裂して増えるという結果を得た。これが脳腫瘍細胞ではなく健常な細胞でも起こるとすれば、ミトコンドリアの活性化に関係している可能性がある。緑の光に包まれた森林浴は、ストレス解消、免疫力の向上などに効果があるとの報告もある。

さて、このミトコンドリアは元々、生命が誕生した時代、私たちの祖先である原始細胞とは別に存在し、それが進化の過程でその原始細胞の中に入り込んだと考えられている。これは、「細胞内共生説」といわれ、ミトコンドリアは原始細胞のものとは別に、独自の遺伝子を持っていることが、その根拠とされる。

私たち一人一人の人間は、37兆個ともいわれる細胞から成り立っているが、こうした進化を遂げることができたのも、莫大なエネルギーを生み出してくれるミトコンドリアのおかげである。この共生という観点は、ウイルスについても言える。

人間の全遺伝情報(ヒトゲノム)の4割はウイルス由来といわれ、哺乳類が保有する「胎盤」は、ウイルス由来の遺伝子による進化で獲得したものである。母親の胎内では、ウイルスの関与によって形成された膜が胎児を包み込みことで、外敵から守られ、私たちは生を受けることができた。

私たちの祖先になる原始細胞は。ミトコンドリアと共生し、さまざまなウイルスが持つ機能を取り込むことで、進化を続け、環境の激変を乗り越えてきた。その結晶が、今の人類なのである。生命は、共生の力で、さまざまな感染症も乗り越えてきた。この、共生の力を、いかに育んでいけるか。ここに、新型コロナウイルスに立ち向かう鍵もあるのではないだろうか。また、このミトコンドリアは好気性、つまり酵素を好む性質を持っているが、私たちの祖先の原始細胞は嫌気性、つまり酵素が苦手な性質を持つものであった。好気性のミトコンドリアと共生することで、私たちの細胞は酵素のある環境に適応することができ、さらにはミトコンドリアというエネルギーを与えてくれる存在があるから、今もこうして生きることができるのである。そこに深い意味を感じるのである。