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西村京太郎 十津川警部シリーズ 二つの金印の謎

二つの金印の謎

 著者のことば 本よりの引用

  日本では古くから、二つの金印がどこかに存在するはずだといわれて

  きた。

  一つは西暦57年に、九州にあったと思われる奴国の王が、後漢

  使者を送り、当時の光武帝から金印を送られた。

  これが有名な「漢委奴国王」の印で、1784年、筑前福岡の志賀島で見

  つかっている。

  もう一つは、西暦239年、邪馬台国の女王卑弥呼が、巍に使者を送

  り、その時に送られたはずの「親巍倭王」の金印だが、いまだに発見

  されていない。

  発見されれば、日本古代史にとって画期的なことになるだろうし、も

  し、九州で見つかれば、邪馬台国九州説の大きな根拠になる。

  今回の小説は、この謎に包まれた金印が発見されたら、どんな騒ぎに

  なるかを書いたものである。

 

 

  首のない死体が、東京、京都、福岡で発見された事件が発生し、現場には

  「正義之国王」という署名と国宝「金印」の印が押されたのが残されていた。

  首のない死体なので身元がわからないが、警視庁・京都府警・福岡県警の

  合同捜査が始まる。なかなか身元の確認が出来なくて、捜査は難航するが、

  東京の被害者の身元が確認されて、京都、福岡の被害者も確認された。

  3人とも、日本古代史研究会の会員で、大学の准教授(大学で日本の古代史を研究

  し教えている)、サラリーマン、教員で、古代史、特に、「巍志倭人伝」を元に 

  邪馬台国の研究をしているアマチュアだが、、邪馬台国大和説を主張していた。

  

 女王卑弥呼の金印を発見したと主張する謎の団体「アドベンチャー・ジャパン」が、

 博多湾で、金印を発見したと、大々的に発表し、古代史研究の権威まで、巻き込んで

 の騒ぎとなっていったが、この金印が偽物で、殺人事件に発展するのである。

 「アドベンチャー・ジャパン」の代表者である弁護士が、主犯で、部下に指示をして

 いたことが,判明して、事件は解決しました。

 

私はサスペンスが大好きで、よく本を読んでいる。

 

金印は知っていますが、この本に書かれている、卑弥呼に送られたという、金印があるのは知らなかったです。

この本を読んで、初めて知りました。

ただ単に、殺人事件だけではなく、歴史を踏まえて、このようなサスペンスが書かかれていて感激をします。  

 

 十津川警部は、日本全国、北は北海道から南は沖縄まで捜査で行くので、うらやまし

 い限りです。

亀井刑事や部下の刑事さんとの捜査に対する連携プレーも、読んでいて面白いし、特に上司の本田捜査1課長(十津川警部を常に応援している)、三上本部長との捜査を巡っての、確執が面白いです。

十津川警部シリーズは、どんなに、上司に言われても、自説を曲げないで、自分の信じた捜査をして、事件を解決していくところが魅力です。