72歳でブログはじめました!!

72歳のおばあちゃん!ブログ挑戦中!!

西村京太郎 消えた乗組員(クルー)

消えた乗組員

大型クルーザーの行方がわからなくなり、「魔の海」と恐れられている小笠原諸島沖で

発見されたが、乗っていた九名は見つからず、船内は無人で荒らされた様子もなかった。

その大型クルーザーを発見したヨットマンが次々に殺されて行く事件が起こり、

十津川警部が海の怪事件の謎に挑戦して解決をしていく物語である。

 

この中で、海難事件として有名な「マリーセレスト号」が出てくる。

この船は、1872年のポルトガル沖で無人のまま漂流していたのを発見された船である。

しかし、船内の状況は、ついさっきまで乗組員たちがそこにいたかのようだったという話もあるが、遺体も見つかっていません。

大西洋の真ん中でおこた奇妙な乗組員失踪事件の謎。

発生から150年もの間、諸説を伴いながら伝説化して現在に至っています。

 

バミューダトライアングルは魔の三角地帯または三角海域、三角水域とも呼ばれる。

フロリダ半島の先端と、大西洋にあるプエルトリコバミューダ諸島を結んだ三角形の海域で、昔から船や飛行機もしくはその乗務員が消えてしまうという伝説がある。

超常現象を取り扱う雑誌や書籍、テレビ番組の報道によると、通行中の船舶や飛行機が突如何の跡も残さずに消息を絶つ海域とされる。

消息を絶つ直前にコンパスや計器の異常等の兆候があるとされる。

100年以上前から100を超える船や飛行機、1000人以上の人が消息不明となっているといわれる。

私も、以前カリブ海クルーズに参加したとき、このバミューダトライアングル、魔の三角地帯の事を聞いた記憶があります。

 

船の上で事件が起きた場合には、二つの方法がある。

ひとつは、殺人や傷害事件であれば、海上保安庁海上保安官が捜査をして、検察官に引き渡して、刑事事件として裁判で裁かれるのである。

もうひとつの場合として、船の沈没や破損といった海難事故は,国土交通省に所属する海難審判庁の仕事であったが、2008年10月1日より懲戒処分業務を行ない、事故原因究明事務を運輸安全委員会にそれぞれ移管している。

この本の書かれた時は、海難審判庁の仕事であった。

海難審判庁は北は函館から南は長崎まで7つの地方海難審判庁が置かれている。

 

この本の中で海難審判の裁判形式で謎が解かれていくので臨場感にあふれているし、

一般にはなじみがうすい海難審判を中心に物語が展開していくのが面白かったです。

 

犯人の動機がわからなくて、十津川警部は苦労しますが、少しずつ犯人を追い詰めて行き、なぜこのような海難事故を装って、9人もの人を殺したのかがわかって事件は解決するのである。