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食は命の源

今年のノーベル平和賞に世界食糧計画(WFP)が選ばれました。

飢餓のない世界を目指して、国連の食料支援機関として毎年約80カ国、約1億人に支援を行なって来た。特に今年は、新型コロナウイルスの感染が拡大し、飢えに苦しむ人々

が増える中で、支援を強化していることが評価された。

多国間主義に基づくWFPの努力を評価することで、新型コロナウイルス禍で後退している国際協調を促し、自国第一主義を牽制したといわれている。

WFPの試算によると、新型コロナによる世界的な景気後退などの影響で食料不足が加速し、今年末までに昨年の2倍近い2億6500万人が飢餓状態に陥る恐れがある。

WFPへの資金拠出を減らさないように国際社会に呼びかけた。

 

 

世界では、全ての人が食べるのに十分な食料が生産されているのに、約8億2千万人(世界人口のおよそ9人に1人)が飢餓に苦しんでいます。

さらに年間910万人が栄養失調で亡くなっていますが、その3分の1が5歳未満の子供といわれています。

国連は2030年までに、飢餓を終わらせて、食料の安定的確保と栄養状態の改善を達成し、持続可能な農業を促進することを目標としています。

 

歴史を振り返ると、飢えが原因となって多くの紛争や革命が引き起こされています。

人は食べないと生きていけないから、食料の安定は、世界の安定に直結する意味で

「人間の安全保障」に関わる大事な問題であります。

食や自然そのものへの感謝や、料理や食材に携わる人への感謝も忘れてはいけない。

 

日本で、食べる時の「いただきます」や食べ終わった時の「ごちそうさま」は、

そうした感謝の気持ちの表れで、とても大切なことだと思います。

日本で、1年間に捨てられる食品の量は約621万トン。

世界食糧計画が1年で支援する量の1.5倍に相当します。国民1人当たり”茶碗約1杯分の

食べ物”が毎日捨てられていることになります。

日本の食品ロスの内訳は、事業系(うち可食部分と考えられる量339万トン)

            家庭系(うち可食部分と考えられる量282万トン)

また、家庭における食品ロスの内訳(1人1日当たりの食品ロス量)

    過剰除去 56% 食べられる部分まで過剰に除去して廃棄(例:大根の皮むき

                                   の厚さ)

    食べ残し 27% 食事として使用・提供されていたが食べ残して廃棄

    直接廃棄 18% 消費期限や賞味期限を超えたことにより、食事として使用・

             提供せずにそのまま廃棄

 

このような食品ロスは、大量生産・消費・廃棄といった経済システムの弊害といえるのではないでしょうか。

食品ロス削減に大切なのは1人1人が「もったいない」を意識して行動することである。

「もったいない」ーーこの日本語の一語に、「ゴミ削減・再利用・再資源化」という環境活動に加え、かけがいのない地球資源に対する「尊敬の念」が込められていると着目

した人がノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイ博士で、国際的な植樹運動に貢献した博士により、「もったいない」は世界共通語として広まったのである。

 

また、「食は人と人とをつなぐ最良のコミュニケーション手段のひとつ」だと確信しています。