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精進料理・普茶料理

精進料理

 

仏教思想を基本とした料理で、一般には仏事の際の料理とされる。

仏教では殺生禁断の教えから、生臭物は一切禁じられている。

また、精進潔斎(肉食を絶ち、身を清めること)として動物性の材料を用いず、すべて植物性の材料を使う。

僧侶が仏前に供えた供物を下げて、食事の材料にしたのが始まりという。

コンブや干し椎茸などからだしをとり、野菜を中心に、タンパク源として豆腐や湯葉などの大豆製品や生麩などを使った料理である。

 

鎌倉時代に盛んになった禅宗の僧の簡素な日常生活の中から、日本独自の精進料理が形成されていった。

 

精進料理の特徴

 ① 生臭物(動物性食品)を用いず、タンパク質源に大豆や種実類を多用する

 

 ② 自然の味を生かす

 

 ③ 陰陽五行説に基づくといわれる五味・五色・五法を料理全体にバランスよく取り

   入れる

 

  * 五味  甘み・辛味・塩味・苦味・酸味

  * 五色  青・赤・黄・白・黒

  * 五法  生もの・煮物・揚げ物・焼き物・蒸し物

 

寺院料理である精進料理は、各寺院に独自のものが伝えられており、東大寺の結解料理は、我が国最古の精進料理といわれる。

また、鎌倉時代道元が伝えた永平寺の精進料理は、両派のひとつとして確立されている。

 

 *結解料理  労をねぎらう晩餐であったという。1200年前の寺の古文書にも特別な

        料理内容や様式が伝えられており、東大寺では現在でも古式にのっと

        って、ろうそくをともした中で結解料理を食べる。

 

 *道元    曹洞宗の開祖で、越前(福井県)に永平寺を開く。

        著書「典座教訓」の中で、料理を作る際の心得として「喜心(喜びを

        感じる心)・老心(自己を忘れ、他人のために尽くす心)・ 大心

       (大きく構え、少しのことでは動じない冷静な心)」の言葉を

        残している。

 

 

 普茶料理 中国風精進料理

  江戸時代初期に明の禅僧隠元により伝え 普く(広く)一般大衆に茶を供するとい

  う意味がある。僧侶が茶を飲みながら協議などをする茶礼のあとに普茶料理は出

  された。

  肉や魚に見立てて作られた擬製料理などを大皿に盛り付けて、取り回して食べた。

   * 擬製料理  本物をまねて作った料理のこと。水気を搾った豆腐に野菜や

           豆類などを加えて、焼くか,蒸すかして、もとの豆腐の形に

           した擬製豆腐などがある。

 

  

  *越前永平寺派(精進料理)

    銘々膳を用い、料理も銘々盛りが基本。味付けは比較的淡泊である

 

  *宇治万福寺派(普茶料理

    中国式の精進料理。料理は大皿盛りで、各自取り回して食べる。

    二汁六菜を基本とし、油脂と葛を多用する。味付けは比較的濃厚である

 

 

  禅では食事の前にするお祈り、「五観の偈」がある。簡単にまとめると

   1. 目の前の食事の来歴に思いを馳せる(どんな風に育ってきた食べ物か、

     誰のどんな手がかかってここまで運ばれてきた食べ物なのか、各行程

     を考えてみる)。

   2. この食事に値する徳と行いを、今日の自分は積んだのだろうか?と自問する

   3. 貪り急ぐことなく、他のことは考えず、目の前の食事だけに集中して頂く

   4. おいしいか、まずいかというグルメのためでなく、この命を支えるために

     食べる。

   5. 自分が成し遂げたい目的のために、この食事をいただく

 

 

 

「目の前の食事だけに集中して頂く」

できてないですね

テレビみたり、スマホみるときもあるし、電話がなると食事より電話が気になるし・・・反省です