西洋料理のテーブルマナー
テーブルマナーの基本は、「同席者や周囲の人たちに不愉快を与えない」
「料理を美味しく、楽しく食べる」「正しいプロトコルを身につける」こtで、洗練された身だしなみや態度が重要です。
同席者を不愉快にさせないため、政治・宗教・人の悪口・世俗の話題は避けたほうがよいとされています。また、強い香りの香水・コロンなどをつけないことも,気配りのひとつです。
*プロトコル: 通常、国家間の社交場の儀礼であったが、現在では一般的な国際
習慣(マナー)や高度なエチケットを指します。
* 以前、東京でフランス料理の食べ歩きをしたとき、近いテーブルの女性の香水
が強く匂ってきたことがあります。また、5~6人ほどの女性の声が大きかった
のを思い出しました。東京の有名なフランス料理のレストランでも、マナー
を守らないお客さんがいるのにビックリしました。
テーブルマナー
① 席には案内されてから、椅子の左側から深く腰を掛けてすわります。
ナプキンは二つ折りにし、折り目を手前にして膝の上に置きます。
ナプキンで口を拭くときには、ナプキンの端の内側を使います。
バッグなどはテーブルの上には置かず、椅子の背もたれか、テーブル
ハンガーに掛けるようにします。
② ワインは自分たちではつがず、給仕人についてもらいますが、その際には
グラスを手で持ち上げず、テーブルに置いたままにしておきます。
飲むときには、ワインの湿度が変らないようにグラスの脚の部分を握って
飲むようにします。
ワインのおかわりを断るときには、軽くグラスに手をかざします。
③ カトラリーは、一般的に食事のコースに従って外側からセットされている
ので、その順に使用していきます。
もし左利きの場合には、自分で入れ替えることはせず、給仕人にそのことを
伝えて入れ替えてもらいます。
また、カトラリーを落としてしまった場合も、自分で拾わずに給仕人に拾っ
てもらい、新しいものと交換してもらいます。
食べ残しなどがある場合は、隅のほうに小さくまとめて置きます。
*カトラリー: 食卓のナイフ・フォーク・スプーンの総称
④ スープを飲む場合には、スプーンを手前から向こう側へすくい(フランス式では
反対でもよい)、音を立てないように飲みます。
スープが少なくなってきたら皿の手前を持ち上げ、スープを向こう側にためて
からスプーンですくいます。
⑤ パンは出されたら食べ始めていいです。
パン皿がない場合には、テーブルクロスに直接置くようにします。
パンはそのままかじらず、一口大にちぎってから好みのバターを付けて食べます
パンくずは料理が終わったあとに給仕人が始末してくれるので、そのままにして
おきます。
⑥ 料理を食べる祭に、相手の皿から料理を受け取ったり、皿を交換したりすること
は、正式な場では行なってはいけないです。
食べられないものがある場合にはあらかじめそのことを伝えておきます。
また、どうしても相手の料理が食べたい場合には、取り皿をもらうようにします
⑦ 食事の途中で席を立つ場合には、ナプキンは軽くたたんで椅子の上に置きます。
食事が終わって帰るときには、ナプキンはざっとたたんでテーブルの上に置きま
す。
ナプキンをきれいにたたんで置くことは、「料理が美味しくなかった」という
意味になるので注意します。
主賓は最初に席を立つようにします。
* 食事中の禁止事項
① 早食いをしない。また、極端に遅く食べない
② 食べ物をいっぺんに口に入れない
③ カトラリーと皿をぶつけて大きな音を立てない
④ 髪の毛を触らない
⑤ たばこは吸わない
* ナプキンの使用目的
① 膝の上に置き、服の汚れを防ぐ
② 口の周りを品よく押さえる
③ そそうしたときに使う
④ 中座をするときは椅子の上に置き、戻る意思を示す