72歳でブログはじめました!!

72歳のおばあちゃん!ブログ挑戦中!!

腸内環境と健康 2

また、脳と腸で使われる伝達物質も近い。その一つがセロトニンで、脳ではストレスを緩和し、幸福感をもたらすが、それに加えて腸では、食べ物を消化液と混ぜ、吸収しやすいように変えるための腸管を動かすために使われる。脳と腸は互いに伝達物質をやりとりすることが知られており、体内のセロトニンの9割が腸、厳密に言えば腸クロム親和性細胞になるが、そこで生成される。これは、ACE2との共同作業で生成されると考えられている。私たちは今、新型コロナウイルスに感染しないよう、マスク着用などの対策を取っている。それは脳で考えたことであろうが、もしウイルスを体内に取り込んでしまったら、どうだろう。ある時は、免疫細胞を活性化させてウイルスと戦い、そして、ある時は腸管を通って下痢を起こし、病原体を体外に排泄することを”自分で判断”してくれる腸の働きは、「超」大事なのである。

 

腸内環境を整えておくことが、感染症に立ち向かう力になる。

では、私たちには、そのために何ができるのか。

一つ目は「食事」である。

免疫細胞はもちろん、腸への病原体の接近を防御する粘液などは、私たちの食べるものから作られる。だからこそ、そうした材料となる物質を多く含む食品を選んで食べることが、腸内環境の機能を高めることにつながる。

例えば、ヨーグルト、納豆などの発酵食品には、乳酸菌やビフィズス菌など、免疫細胞を活性化させる善玉菌が含まれている。また、これらの善玉菌を腸内で育てる食物繊維、オリゴ糖などの摂取も大切である。最近の研究では、新型コロナウイルスの感染者には、腸内の善玉菌が不足していることが分かっている。善玉菌の数や種類を増やすための食生活を心掛けることは、重要なのである。

さらに、腸の動きやストレスの緩和、幸福感と関係するセロトニンの材料となるのは、必須アミノ酸であるトリプトファンだが、これは、カツオやマグロ、牛乳、ダイズなどに多く含まれる。ともあれ、そうした食品をバランス良く摂取することが大切である。

 

二つ目は「運動」である。

私たちの体を構成する細胞は、酵素のある条件下で初めて生命活動が出来る。だからこそ、深呼吸で新鮮な酵素を取り込んだり、適度な運動によって血流を促進させ、全身に酵素を巡らせたりすることが大切である。気持ちよいと感じるくらいの運動は、自律神経にも影響を与え、腸の活性化にもつながることが知られている。

 

三つ目は「睡眠」である。

睡眠不足は体内時計を狂わせるだけでなく、自律神経の働きを乱し、腸内環境にも悪影響を与えることが近年、分かり始めてきた。腸内細胞は、私たちの睡眠中に活発に動くことが知られており、睡眠も大切な要素になる。

 

四ッ目は「心の安定」である。

日光浴をしたり、気心の知れた友と会話をしたりして心が安らぐと、脳では、セロトニンが分泌される。脳と腸は互いに連携しているので、人生の充実感となるだけでなく、腸内の動きを活性化させることにつながる。

 

美腸活のススメ

① 水分をしっかり取ろう

② 朝食は必ず食べる

③ 同じ物ばかり、早食いはNG

④ 発酵食品を取る

   納豆、みそ、チーズ、ヨーグルト

⑤ 適度な運動を

  ウォーキング 30分~

⑥ 食物繊維を積極的に

   インゲン豆、小豆 → 豆類

   サツマイモ、ゴボウ → 根菜類

   玄米 → 穀類

   ワカメ → 海藻類

   バナナ、シイタケ、エノキ