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コロナ禍で頭痛が増加!? 2

マスクの中は温度が高い

感染症対策のためにマスクは必須ですが、実はこれも頭痛の原因の一つといわれています。今の気節は、夏ほどは息苦しさを感じませんが、マスクの中は表面の温度と比べて4度ほど高くなります。特に気温が高い日は、サウナにいるような空気を吸うことに也なり、脳の血管が熱を持って拡張します。また、マスクの中で吐いた息を吸うので、二酸化炭素を多く取り込んでしまいます。二酸化炭素は、お酒と同じくらい血管を拡張させる作用があり、片頭痛の原因になります。頭が痛い場合、感染リスクが少ない場所では、積極的にマスクを外して新鮮な空気を取り入れる工夫も必要です。

マスクをしていることで、顔全体で笑ったり、大きく口を動かして話したりすることが少なくなっていませんか?相手から見える部分が限られるので、自然と表情筋を動かすことが減り、「顔凝り」という現象が起こります。加えて、ゴムが掛っている耳周辺の凝りや、首の凝りが重なって、緊張型頭痛につながるのです。帰宅してマスクを外したら、お風呂の中で顔をマッサージするのがおすすめ。頬骨の下あたりを押すと痛気持ちいいような感覚が分かると思います。それは、想像以上に顔の筋肉が硬くなっている証拠です。顔の凝りを毎日ほぐす習慣を付けるといいでしょう。

 

二人の時間をつくることも大切

コロナ禍ならではのストレスも頭痛につながることがあります。外出自粛やオンライン授業、テレワークで家族が一緒にいることが増え、ささいなことでけんかになることもあるのではないでしょうか。テレワークは仕事と日常生活の切れ目がなく、生活にメリハリがない状態になることも。それにより、交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。自律神経が乱れると、セロトニンという幸せホルモンが急速に減少します。セロトニンは痛みを抑制したり、血管を収縮したりする機能があるのですが、それが減少することで片頭痛を起こしやすくなるのです。お風呂に入る時刻を決めて、それ以降は仕事をしないと、”自分ルール”を定めたり、家族の中であっても、お互いに一人の時間をつくれるように配慮したりすることが大切です。一方で、人と話すことによってストレスが軽減され、頭痛が和らぐこともあります。これは猿などの「グルーミング(毛繕い)」と似た行動で、愛情を確かめ合い、リラックスできるからです。たとえ友人に直接あえなくても、電話やオンライン通話を使っておしゃべりするなど、人とのつながりを保つことが頭痛の改善にもなるのです。

コロナ禍で頭痛が増加!? 1

新型コロナウイルス感染予防で生活が変化し、頭痛が起こったり悪化したりする人が増えています。マスクを長時間着けることや、生活にメリハリがなくストレスが発散しにくいことが原因と考えられています。

 

初めて症状を自覚する人も

頭痛を訴えて受診する方が、コロナ禍以前と比べると約2倍に増加しています。頭痛持ちの人が、痛みの強さが増す、頻度が高まるケースと、頭痛のなかった人が新たに症状を自覚するケースがあります。増えている頭痛は大きく分けて、血管の拡張によって起こる偏頭痛と、筋肉が凝ることで血流が悪くなって起こる緊張型頭痛の二つです。もともと日本では片頭痛の患者は約1000万人いるとされ、そううち約8割が女性です。生理の前に、エストロゲンというホルモンの分泌が減ることによって、頭痛が起こりやすくなるためです。また、緊張型頭痛の患者は約3000万人とされています。人間の頭は5キロ程度の重さがあり、それを支えている首はとても懲りやすく、緊張型頭痛の要因になるのです。頭の重さは、性別による違いは、ほとんどありません。ただ、女性は支える筋肉が少ないので、緊張型頭痛も基本的には女性の方がやや多いといえます。

片頭痛と緊張型頭痛は、どちやかの場合もあれば、両方持っている人もいます。対処法を間違えると、逆効果になることもあるので、注意が必要です。見分け方と対処法について、代表例を紹介しますので、参考にして下さい。

 

こんな症状があったら

片頭痛

見分け方 ーーー 対処法

・ズキズキと脈打つような痛み

・前兆や予兆があることがおおい

 例

  キラキラした光が見える、生あくび、めまい、急な首や肩の凝り

・吐き気がある

・ちょっとした運動(階段を上がるなど)をすると痛みが強くなる

 

対処法

・光やにおい、音に敏感になる

・喉仏の横(頸動脈)を冷やす

・部屋を暗くして安静にする(目を閉じるだけでもOK)

・コーヒーや緑茶などカフェインを含む物を取る(1日2杯以内が目安)

 

緊張型片頭痛

見分け方 ーーーー 対処法

・激痛ではなく、鈍く継続的で締め付けられるような痛み

・肩凝りや首凝り、目の疲れを伴うことがおおい

片頭痛による症状はない

 

対処法

・首の後ろや目の周りを温める

・入浴でリラックスする

・凝りをほぐす

・ストレッチなど、軽い運動をする

 

*いずれの予防にも6~9時間の良質な睡眠が大切!

睡眠不足と寝過ぎは、頭痛の原因になるので要注意です。

 

*ポイント

① 種類によって対処法は異なる

② 顔の凝りは毎日ほぐそう

③ おしゃべりでストレス緩和

④ 薬を「月10日以上」は注意

私たちが見ているもの 3

四川には人の心を動かす力

暖かなまなざしを周囲に

それを可能にしているのが眼と脳との連携で、眼から得た情報から脳が0.1秒先の未来を予測し、それを私たちに見せていると考えられているのです。この予測で重要な役割を果たしているのは、脳の前頭前野です。ここた、これまで学んできたことを踏まえて考えたり、意志決定をしたり、感情をコントロールしたりする、いわば人間の知的作業を司る部分です。だとすると、私たちがこれまで経験したきたことや、思ったり、意識したりしていることを踏まえて、私たちはこの世界を見ていることになるのです。私たちの色覚には違いがあり、同じ物をみていても、他の人には見えていない違いを感じ取っていること、さらには人生経験などで見え方が変ることをのべました。何かを掴みたいと思って視線を向けるーーーこうした意識は、とても重要です。というのも、そうした意識で人生経験や思考、努力を積み重ねていくと、それが脳に影響を与え、たとえ微妙であっても見え方を変える可能性があるからです。例えば、事故を起こさないと強く意識し、過去の事故の例などを学んでいる人は、車を運転する中で事故の予兆を見逃さないようになるかもしれません。また普段から周囲の幸福を願っている人であれば、表情や言葉の端々から微妙な変化も見分けられるようになるのです。加えて、「目は口ほどに物を言う」とのことわざにもある通り、人間は、視線を使って相手に思いを伝えることもできます。近年、このまなざしの重要性が注目されており、例えば、見つめ合うだけで、脳ではストレス反応を弱め、情緒を安定させるオキシトシンというホルモンが分泌されることが分かっています。また、赤ちゃんは、親などの身近な人が視線を向けている人に対して興味を持ち、好意を抱くことも明らかになっています。つまり、私たちがどこにまなざしを注ぐかによって、人の心を動かし、人々を幸福にしていく力にもなるのです。

現代は、コロナ禍の中で、多くの人が不安を抱えています。しかし、そうした時代だからこそ、”人々の眼”となって光明を見いだし、現実に希望の社会を築いていく努力をしていきましょう。私自身も、眼の力を養い、一人一人に寄り添い続けていきたいと思っています。

私たちが見ているもの 2

脳の動きに影響を受ける視覚

人生経験や思考を重ね本質を見抜く眼を

見え方に多様性

進化論を提唱したダーウィンは、眼を”完璧にして複雑きわまりない器官”と称しましたが、私もそう思います。例えば、水晶体はカメラのレンズに当たる部分で、遠くや近くを見る際、自然とピントを合わせます。またカメラのフィルムに相当する網膜には、光に反応する視細胞が片目だけで1億個以上存在し、微妙な色の具合や明暗を識別します。視細胞では、赤、緑、青という三つの光を感知できます。これは光の三原色と同じで、それらの光が混ざり合うことで、多彩な色として認識できるのです。この視覚に関して、多くの方が、自分の見えている色と同じ色を、ほかの人も見ていると思っているかもしれません。しかし、研究では、この三つの色の感じ方について、ひとそれぞれ、赤、緑、青の感度に微妙な違いがあることが分かってきました。それぞれの色の感度が変るため、それらが混ざり合ってできた色の感じ方にも当然、違いが生まれてきます。いわば、色覚には多様性があり、その人しか感じられない色の世界を見ているということです。

さらに同じ物を見ても、捉え方が違います。リンゴを見て、おいしそうと思う人もいれば、色鮮やかと感じる人もいます。生産者の苦労に思いをはせる人もいるかもしれません。それは、見る人のそれまでの人生経験が影響しているからです。その上、脳の働きにも影響を受けます。これを実感しやすいのは、だまし絵でしょう。例えば、直線が曲がって見えたり、同じ長さの直線でも置く場所によって違う長さに見えたりすることは、皆が実感できることだと思います。そもそも私たちの眼は脳と密接に結びついています。というのも、眼は細胞分裂の際、脳となっていく細胞から派生して誕生するからです。また、近年の研究では、”私たちは、実際に眼の前に広がる世界とは違う世界を見ているのではないか”ということが指摘され始めています。眼から入った情報は、神経を伝わって脳で認識されますが、この処理が行なわれるまでに、0.1秒ほどの時間がかるのです。わずかな時間と思うかもしれませんが、それでは私たちの生活は成り立ちません。例えばキャッチボールをしようと思っても、認識した時には目の前にあるということが起こり得るのです。しかし実際、私たちは、そうしたことを感じることなくボールを受け止めたり、高速で車を走らせたりすることもできます。

私たちが見ているもの 1

スマートフォンタブレット端末などの普及に加えて、コロナ禍によって外出自粛が求められたことで、そうした機器を自宅で使う時間が大幅に増加し、私たちの眼には重い負担がのしかかっています。オーストラリアの研究機関は、2010年には20億人だった近視の人口が、50年には世界人口の半分に当たる50億人になると試算。WHO(世界保健機関)は、このデータを引用した上で、近視の増加に伴って、失明する人の数も急増する可能性があると警告しています。

 

視力低下を防ぐ心掛けを

なぜ、眼は悪くなるのでしょうか。それはスマホなどを使う時間の長さではなく、同じ距離の物を見続けることが要因と考えられています。物を見る際、その距離に応じて眼の筋肉はピントを合わせますが、この距離が変らないと筋肉の緊張状態が続き、これが眼の疲労を蓄積させ、視力低下につながってしまうのです。最近では、眼精疲労やドライアイといった症状だけでなく、「手元が見えにくい」「夕方は物が見づらい」といった老眼の症状に悩む若年層も増えています。このほか、スマホの使いすぎで片方の黒目が内側に向き、物が二重に見えてしまう急性内斜視も増加傾向にあります。

こうした眼の機能低下は、肩凝りや頭痛といった症状につながることもあれば、心や脳に影響を及ぼすこともあります。強度の近視となった患者を対象にした調査では、うつ症状や不安障害となる方の率が高くなることが分かりました。また、視力低下で、認知症が疑われる割合が高くなるとの報告もあります。

そもそも現代において、デジタル機器を使わないで暮らすことは難しいかもしれません。しかし、心掛け次第で視力低下を防ぐことはできます。例えば、近視は30㎝以内を見る時間が長くなると進行することが分かっているので、画面との距離を30㎝以上離して見ることが大切です。仕事などで長時間使わなければならない場合も、20分に1回、20秒程度、遠くを眺めることで、近視を防ぐ効果があります。

今、近視予防として注目を集める一つに、1日2時間以上の屋外活動があります。

実際、台湾では約10年前から小学校で2時間を目標にした屋外活動を実施しており、近視の子どもの割合を世界で唯一、減少させました。太陽光に含まれる紫の光に近視予防効果があることは、日本の研究でも証明されており、屋外活動はデジタル機器に触れる時間そのものを減らすこともできます。最近、子どものスマホ利用やゲーム時間の増加が問題になっていますが、大事なのは大人が模範を示すことです。子ども達の眼を守るためにも、大人がスマホに熱中するのではなく、子どもと一緒に外に出て体を動かしたり、会話の時間を持ったりするなど、予防に努めてもらいたいと切に願っています。

太陽の道 2

伊勢斎宮の東岸、宮川の川口から真東を望むと扁平な答志島と、はるかに伊良湖岬の間に鋭くとがった神島をみることができる。神島からさらに東へ、渥美半島沖から遠州灘を通り御前崎をかすめて進むと伊豆半島の先端に至る。ここに加茂郷がある。やや北に振ると房総半島の南端に鴨川町、その背後にまたしても加茂郷がある。この鴨川町の附近には「旭の森」という山があり、古くは「嵩ケ森」とも呼ばれていた。ここには建長5年(1260)の春分に近い旧4月28日早暁、山頂に立って太平洋から登る太陽に向かって合掌し、「南無妙法蓮華経」の題目を始めて唱えた日蓮の姿があった。だが日蓮はお題目の第一声を挙げる地としてどうしてここを選んだのか。本来仏教には朝日を拝むという思想はない。浄土教に説く日想感も主として夕陽の美しい光景を示すもので、旭日を拝する思想は常世の信仰につながるもの、つまり日本的思想である。日蓮はその名の示すごとく、こうした日本的思想の上に仏教理念を重ね合わせることによって、さらに広い布教を試みたのではあるまいか。ここに日本的仏教の一端を見ることができると同時に、日蓮がその聖地として旭の森を選んだ理由の背後には、はるかな昔、常世の国を求めて移り住んだ人々の、尚さらに東へと求める願いが籠められているように思われる。

次に夕日を追って西に進んでみると、二上山・伊勢の森と鎮魂の山に続いて、小豆島、次いで岡山附近に上陸し、さらに西に進むと、大和ーーー鴨川間とほぼ等距離約500キロで日本海に入るが、その海岸に山口県須佐町がある。夕日を見る古代人は、その彼方に国を思い、やがて東から太陽と共に再来するであろう事を祈って、西海はるかにも、常世に通じる道を見ていたことでしょう。日本人の精神生活の原点において、空気のように取り巻いている東方指向性こそ、万象の中の原理として支配している太陽の道に基づくものだ、といえるのではないでしょうか。

大和を中心に東西千キロに及ぶ太陽路線とは、すばらしく雄大なロマンではないでしょうか。

  倭は 国のまほろば たたなづく青垣

    山隠れる 倭しうるわし

大和は国の中心、神と人との共に造り住む理想郷、と詠むこの歌に太陽路線を重ね合わせて思うとき、古代人の大和に対する敬愛の念が彷彿とする思いである。

太陽の道の設定には、太陽の出没を観測することによって決定したのではないだろうか。だが太陽は、北緯34.5度に当たる太陽の道の線上では、南北に約60度の振幅を持っている。では一体古代人はどんな方法で、太陽による東西線を決定したのか。こんな想いをはせながら太陽の道を歩いてみたいと願っている。

太陽の道 1

北緯34度線上にある奈良県の箸墓を中心とする東西約200キロの直線上に、日の神を信仰する古代の祭ひ遺跡が並んでいて、その線が北緯34度32分線上に一致するというところから「太陽の道」と呼ばれるようになった。太陽の道の東の端は伊勢の斎宮跡。西の端は淡路島伊勢の森(伊勢久留麻神社)。この二つの「伊勢」の間に、古代遺跡や古い由緒をもつ神社が点在している。共通点が太陽の祭ひに関係があり、磐座・岩石が信仰の対象となり、女性の祭ひ者のイメージが感じられるとされる。太陽神の祭ひに深い関わりをもった古代の「聖線」。すなわちこれが「太陽の道」と名付けられるゆえんである。桜井市では、長谷寺三輪山檜原神社国津神社・箸墓が線上に浮かぶ。古代王朝の政治的効果を狙って策定されたと考えられるが、地図や磁石のない時代に、東西の直線を引くことができたとするなら、古代の測量技術に驚嘆すべきである。

伊勢斎宮跡 → 室生寺 → 長谷寺 → 檜原神社 → 箸墓古墳 → 大阪山(穴虫峠) → 大鳥大社 → 淡路島(伊勢の森)

その中には、「日置」の地名も挙げられる。このライン上には、比企・引野・戸木など、関連するものも含め、多くが含まれている。さらに、日置(ひおき)とも近い、舟木(ふなき)。もとより西端の淡路の石上神社は、古代の造船集団である舟木氏との関わりが指摘されるが、東端の神島は奇しくも伊勢湾の海上交通の難所としても知られる。古代には、太陽の出る所、そこに永久不変の国ユートピアがあると信じられていた。穴向峠を西に進むと河内平野から大阪湾に入り、さらに海上に線を押していくと淡路島の「伊勢の森」に到達するのである。伊勢の森とは、伊勢の神の山という意味になり、ヤマトを中心として東西ほぼ等距離に伊勢の神が居る事になります。

このことは”まほろば”を中心に日の出の地と日の入りの地のそれぞれに、太陽神を祀ったことを示しています。これは充分考えられることで、朝日の三輪山と夕日の二上山を、それぞれ東西に延長したのが、伊勢と伊勢の森になるわけです。このふたつの伊勢は、初期大和国家の両端を示し、その規模と国家観念を物語るもののようである。

大和を中心とした二つの伊勢は、日出る地と日没する地、すなわち常世に近い斎の地として設定されたものであろう。太陽の事を「天道」と呼ぶが、この東西約160キロに及ぶ太陽の道はまさに天道である。