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中東の食文化 食材、調味料

古代オリエントを表す肥沃な三日月地帯、またチグリス川・ユーフラテス川流域に興った世界最古の文明であるメソポタミア文明が栄えた場所。ファラフェル、ピタパンといった古代から受け継がれたきた料理を、今も人々が日常的に食べている地域でもあります。ユーラシア大陸の中間に位置した文明の地は、古くからの東西貿易の中枢としての役割を果たしてきました。ひよこ豆やレンズ豆、くるみといった中東原産の農作物を西はヨーロッパ、東は中国へと伝えました。また聖書を経典とするユダヤ教キリスト教イスラム教が誕生し、砂漠がちの乾燥した土地で信徒が人生を健やかに過ごすための厳格な食規定が設けられました。

現在でも中東には、豚肉を食べないなど、それぞれの伝統宗教の食規定や宗教行事にちなんだ料理が多く見られます。食事にはスパイスを多用しますが、インドやパキスタンの料理よりもとうがらしはぐっとひかえめで、全体的に食材の持ち味を生かした味が特徴的です。

 

中東でよく使われる商材、調味料など

ピタパ

中東などでよく食べられている平たく円形のパン。丸いフォカッチャや小麦粉のトルティーヤなどで代用可。

 

ブルグル

セモリナ科の挽き割り小麦。クスクスがセモリナ粉を粉末にしてから粒状にしたものに対し、プルグルは蒸して挽き割りにしたもの。クスクスで代用。

 

タヒニ

中東のゴマペースト。日本の練りゴマは炒ったゴマをペーストにしているが、タヒニは生のゴマをペーストにしている。練りゴマで代用可。

 

フェヌグリーク

マメ科の植物で、種は苦味と甘味がある。カレーにも欠かせないスパイス。生葉(メティ)も料理に使う。

 

ローズウオーター

バラの花の蒸留水で。中東では飲料、食用として古代から使ってきた。料理やお菓子の香り付けに使う。

 

ザクロ

中東ではポピュラーな食材で、彩りや風味付けに使われる。日本でも手に入る濃縮ソースは、バルサミコ酢のような味わい。

 

ピスタチオ

中央アジアから中東が原産とされる木の実。鮮やかな緑が特徴で、濃厚な味わい。古代から富の象徴として裕福な人々の間で取引されてきた。

 

ザータル

中東のハーブ、スパイスをミックスしたもの。野生のタイム(シリアンオレゴノ)、ごま、スマック、レモングラス、塩などを混ぜたもので、ひと振りで中東の香りになる。