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中国料理の歴史 4

清代

漢民族満州族に統治されると、今日のような中国料理が大成する時期を迎えます。

清代の皇帝は、満州族出身であり、そのために宮廷料理は、山東料理満州料理が中心になり、牛、羊、鳥が多用されます。

特に、第6代乾隆帝は、視察に赴いた蘇州や杭州から、優秀な料理人を北京に連れ帰ります。そして、西太后とともに贅を尽くし、山海の珍味を3日3晩も食べ続けて、満漢全席と称する宮廷の宴会料理は、最高の宴会様式となります。袁ばい(1716~97)は、「随園食単」に、数多くの調理のコツや名菜を書き残します。北京カオヤーなどが普及します。

円卓の登場

塩商の繁栄

1664 紹興酒の製造開始(浙江省

1704 芽台酒の製造開始(貴州省

1715 イギリスの東インド会社、広東に商館

即席ラーメンの元祖「伊府麺」登場

ウーロン茶の創製

麻婆豆腐の登場(四川省

1895 山東省でワイン、ブランデー醸造開始

1900 「北京飯店」開業

ドイツ人により青島ビール誕生

はるさめ、きくらげの生産開始

 

現代

隆盛を極めた清朝が崩壊すると、宮廷の料理人が各地に移り、庶民料理として発展を続けます。そして、各都市にすぐれた料理人や料理店(菜館)ができます。このようにして、中国料理は国内のみならず、華僑により世界の各地に普及します。

料理の口伝や秘伝が集大成された「中国名菜譜」が出版され、名実ともに世界の料理となります。歴史的には、度重なる異民族の支配を受けたにもかかわらず、多くの文化を吸収し同化しながら、着々と発展しつづけました。しかし、その中国料理にも、欧米などの異文化の影響が強まり、中国の食の世界は、今、大きく変ろうとしています。

 

陰陽道の五行

陰陽道の五行は、木・火・土・金・水に分類される。宇宙も含め、すべてのものごとを有形無形にかかわらず、木・火・土・金・水のいずれかに分類し、この五つの要素の盛衰をもって、すべてのことの相性や成り立ちを考える方法である。

 

       木    火    土    金    水 

 五味    酸    苦    甘    辛    塩  

 五色    青    赤    黄    白    黒

 五臓    肝臓   心臓   脾臓   肺    腎臓

 季節    春    夏    土用   秋    冬

 五官    目    舌    口    鼻    耳 

 

 

満漢全席

宴席のなかで最も規模の大きいものです。清朝中期の第6代建乾隆帝(1711~99)は、満漢両民族の料理の粋を結集し、最高級の宮廷料理を大成します。

熊の掌・駱駝の背肉・象の鼻・子豚の丸焼き・豹の胎などの特殊素材、山海の珍味を贅沢に取りそろえています。「一飯万銭・鳴鐘列鼎両食(わずか一回の食事に万金を投じて、鐘の響きとともに一斉に箸を取る)」と、当時の豪華な宴席の様子が伝えられています。